学童野球強化プロジェクトとは?本気でプロを目指す親子へ
記念すべき一回目の記事です。このブログでは何を書こうか迷ったんですけど、我が子をプロ野球選手にするために、学童野球で必ず行っておきたいトレーニングやバッティング、ピッチングの育成方法などを自由に書けたらなと思います。理想は「本気でプロを目指す親子」「一度きりの学童野球で失敗したくないと思っているお父さん」に向けたブログにしたいです。
axislabの石川です。さぁ、いよいよ始まりましたw「学童野球強化プロジェクト」どうなることやらですが、温かい目でみてやってくれるとありがたいです。
いまのところ構成はガチ路線で行こうかと思います。私の公式サイトでもある【バッティングセンスアップ専門サイト】では、目標や目的をあえて設定せずに、とりあえず情報を垂れ流しにして野球センスというジャンルに興味を持ってもらうという作戦でしたが、今度はこちらから積極的に仕掛けようかとw
で、何故に【プロ野球選手になるための育成法】というテーマなのかと言いますと…色々と思う事がありまして。
1つめは私自身がプロになれなかった理由、2つめが先日とある高校生からいただいたメールでのメッセージ、3つめが初志貫徹。
才能があってもプロ野球選手にはなれない!?
私も子供の頃は“ただただプロ野球選手になりたかった”一人ですが、いま思うと随分とその能力を無駄にしたなと思うんですよ。自分でいうのも何ですが、周りのチームから比べると所属していたチームがバカみたいに強かったですし、私はそんなチームの主将を任されていたので客観的にみても野球は上手かったです。
うん、まぁ他人の自慢話はうぜぇーでしょうからこれ以上は言いませんが…w ここだけの話、この仕事をはじめてから、ふと『そんな石川少年ですらプロになれなかったのは何で!?』って冗談抜きで本気で考えてみたりもしたわけです。
それで、色々な面から考えて私が導き出した答えが幼少期に出会った大人達です。
野球センスを指導してくれる指導者がいれば…
これは勉強でも何でも“教育”には共通すると思うんですが、小さい頃に教わった専門的なスキルってほとんど覚えていないのに、良い先生や良い指導者って鮮明に覚えているんですよね。『そういえば面白いこと教えてくれた石川さんって人いたな』って具合に。
野球の指導に携わってきた身としてこれって本当に大切だなと身に染みて思うんです。具体的な技術力って大人になっても自分のペースで覚えたり磨いたりもできるんですが、そういった本人の軸となっている部分って、ぶっちゃけ幼少期にどれだけ良い大人が周りに居たかで決まっちゃうよね、と。
学童野球で教わる技術的な部分って、その先の野球人生でも確かに基礎となっているわけでかなり役立つんですが、中学高校とレベルが上がってくるとまた違った次元のスキルを覚えるわけで、小学生の時点で小難しい技術指導はあんまり意味ねーなと。
だから、中学高校になっても記憶に残るようなセンス指導(無意識に覚えているセンスに繋がる)を行ってくれた大人が、周りに3人は居れば迷わずにプロへ行けたかなというのが1つめの理由です。
無力な私には高校生1人すら救えない
先日とある高校生からメールをいただいたのですが、心に響いたメッセージでしたのでご紹介させていただきます。
思えば、僕が野球を始めたのは小学校1年生の時でした。野球が大好きで楽しく野球をやっていました。中学生になり野球部に入部しました。そして、僕は全く打てなくなりました。打率は1割を切るぐらい。僕はもう本当に野球がうまくなりたくて、打てるようになりたくて、それはもうチームの誰よりも練習しました。
朝5時に起きてまだ暗い外を走りに行って、手に血豆ができる程素振りをして家に帰ってからもこれでもかと練習しました。しかし全く打てるようにならない。
チームで誰よりも練習してたのに、誰よりも打てない。練習しないでさぼってるやつがバンバン活躍している。それが悔しくて悲しくてもっともっと練習したけどやっぱり打てない。部員からも毎日ばかにされてました。
このときはそれはもう死ぬ程悩みました。あんなに楽しかった野球が何よりもつらいものに変わっている。野球というのはもうただ苦しいものでしかなくなっていました。
でもここでやめるのは、逃げるようで嫌で高校でも野球部に入りました。しかし高校でも同じような状況が続きました。
そして高校2年生になり、「方法」という考え方を手にしました。どうすれば野球がうまくなるのか。その答えを探していた時に見つけたのがセンストレーニングでした。
センストレーニングをやり始めたのは、去年の5月ぐらいからです。しかしこれがほぼ効果が出ませんでした。センストレーニングの理論やメルマガを見ていたので、センストレーニング自体が間違っているということはありえないと初めから分かっていたので、なぜやわらかくゆすってもやわらかくストレッチしても体をもんでも効果があまり出ないのか。ということを考え続けていました。
それで、やっと意識というものの原因に気づいたのが今年の3月くらいです。約1年かかっていました(笑)
そして、何とか微妙に少しだけど実際に体に意識を集められるようになったのが今年の5月くらいです。
<-中略->
今では自分でも信じられないくらい早くて伸びのある球が投げられるし、バッティングも90mはゆうにこすバッティングをできるなりました。
もしセンストレーニングに出会わなかったら……と思うと冗談でなくマジでゾッとします。本当にありがとうございます。
世の中には、前の僕みたいに苦しんでいる人がたくさんいると思います。でも、そんな人たちも未来にはいなくなるんじゃないかと思います。世界中でセンストレーニングが普及し、当たり前に論理的な指導が行われる日も近いんじゃないかと感じています。
センスを広める活動をしている身としては嬉しいことこの上ありません。凄い光栄なことなんですが、一方で己の無力さを痛感させられますよ。
理論と実際の運動はどうしてもくっ付けて考えてはいけないという前提が私の中ではありますから。(公式サイトでバッティング理論は本当に必要なのか!?を記事にしています)
それが理由でグランドで選手に教えていても『結局はそうじゃないんだよな~。これじゃ本質的には意味ねぇーよな』という葛藤が自分の中であるというのが本音です。
たとえば、煽りすぎなキャッチコピーでよくあるであろう「○○分で球速が□□キロ上がる」という一過性の調整法などは、やろうと思えばいくらでも用意できるんですよ。骨周りの筋肉で委縮している個所、なおかつ柔らかくしやすい部分を調整すれば、元々ある能力(この場合□□キロが元々投げられる能力があったという意味)を引き出すことはカンタンです。
確かにそういう謳い文句は聞こえは良いですが、でも『上手くなります』と言いつつ根本的な解決は何一つ出来ていませんからね。何か学生選手や学童野球のお父さん方を騙しているようで気分が悪いですし…。
ただ、ビジネス面で考えればユーザーがそういう気軽さ、簡単さ、体系化された分かりやすさを求めている場合は、とうぜん私との間で食い違いが起こり、全く売れない興味を持ってくれないということも起こりますから。そういう部分で非常に苦悩します。
ですから、こういったメッセージを頂けると本当にうれしいですし、同時に何とかしてあげたいという気持ちにもなります。
高校生は無理でも小学生から指導すれば…
高校生の指導で一番ネックになっているのが、私が当たり前だと思っていることが彼らの中では未知の領域だったなんていうギャップです。小学生の時から一生懸命練習してきているので確かにプレーが上手いのですが、何かこう能力を限定しているといいますか、不完全燃焼な状態で練習しているんですよね。
で、原因は幼少期の…って話に戻ってくるんですがw 結局それだなと。10年近く何かに打ち込んできた人のロスはちょっとやそっとじゃ埋められない。一方でセンスのある高校生は『あーやっぱちげーな』と感心するほど、私が1から10までを教えなくても勝手に出来るわけです。
これが【プロ野球選手になるための育成法】をテーマにした理由の2つめです。小さいころから当たり前のようにセンスを磨くことをやっておかないと、いくら才能があっても、いくら意志が強くてもプロにはなれないからです。
技術とセンスは同等の価値があるということ
そして最後の理由は、野球上達には技術とセンスのバランスを保つことが最も大切であるという私が提唱するセンス理論からです。野球をやる上で技術を磨くのは当たり前のように、同時にパフォーマンスを高めるためにセンスも磨くこと。これなくして上達はあり得ません。
そういったバランスを考えた時、やはり小学生の内に自然と上手くなるシステムを身体で覚えていると後々苦労しないよねと、つくづく思います。前述の高校生もそうですし、私自身もそうですが中学野球でセンスとのバランスが大きく崩れますから、その時期をどう乗り切るかというのが重要です。
リトルやシニアで練習した⇒技術は高校生並みに高く上手い⇒高校入学して周りも同じように上手い⇒センスが足りないと痛感する…。これ最悪なパターンです。硬式球である程度強いチームで練習していればそれなりに上手くなるんですが、その上手さというのはあくまでも技術的な部分であり、センス自体はどうかというとそうでもないんです。
むしろ上がっているどころか逆に、小学生のころ感じていた“何でもできる感”が無くなったという選手もいますからね。
せっかく才能の片鱗を感じられていたのに、高校に入ったら『思ってたほどあいつ伸びなかったな』って周りの評価が変わる…。選手的にはそうなったのは誰のせい!?ってなりますがw
学童野球ですべてが決まるといっても過言ではない
だから、技術を10練習したらセンスも10練習する。センスが足りなければ技術よりも優先する。動きは良いが基本が出来ていなければ技術を優先する。こういうバランスの調整を小学生の内に行っておきたいんです。じゃないとプロになるには実力(ポテンシャルも含め)以上に、良い指導者に巡り合えるかどうかという運がかなりの割合を占めてしまうからです。
こう考えると、潜在能力は現プロ選手よりも遥かに優れていた人は過去に掃いて捨てるほどいたと思うんです。そういう人たちが野球に対する情熱と自分の能力に対する探究心を失わなければ… 160キロを超えるストレートを投げる高校生なんてもっといていいかなと。
学童野球でこれらを当たり前のように行うか、それとも何もしないでただ運任せにするか…。
チームによっては運悪く最悪な指導者に巡り合うかもしれません。が、一番身近なお父さんが二人三脚でしっかりとバランスを整えるように、また、そういう上手くなるシステムを覚えこませるように教える事は、どの親子でも可能なわけです。
もちろん、そこへプラスして所属するチームには、私と同じような考えでチーム全体を良い方向へ導いてくれる指導者ばかりだったら…。プロ野球選手へとグッと近づくでしょう。
プロになるためには、ありとあらゆる要素が必要となってきますから、とうぜんお父さんだけの指導では不可能でしょう。ただ、最低限のことはやっておかないと『やっぱ学童の時にこーしておけばよかったと後悔しますよね』ということです。
そんなこんなで、じゃあその後悔を晴らそうじゃないかとw『時間が巻き戻せるのであれば、いまだったらこうやってプロを目指す』という後悔を、できるだけ取り組みやすい方法として公開しますw
いまのところは、バッティングとピッチング、それからトレーニング方法なんかを紹介していきたいと思っています。冒頭でも少し触れましたが、手始めにプロになるための方法を扱いますが、その他にもこういったテーマを扱ってくれや、こういう企画をしてくれといった案があればお気軽にメッセージください。お待ちしております。