逆手でのキャッチボールは有効か?
んー難しいですね。野球という競技自体がアシンメトリーな動きが多く偏った身体の使い方が求められるスポーツですからね。バランスが悪くなるという点も、上手に脱力出来て適切な力配分ができる体であれば問題は無いですが、ガチガチに固まった体で偏った動きをしていると確かにガタがきます。
プレースタイルによって左右される
私はプレースタイルによって異なるのかなと思っています。左右対称にバランスよく鍛えるとプラスになるプレースタイルであれば逆手での練習は有効かなと。
ホームランバッターとアベレージヒッターだとわかりやすいかもしれませんね。たとえば、打球を遠くへ飛ばそうとすれば、自ずと軸が常に回転したがって開きたがるような癖のある身体になりますし、打球の方向をコントロールしようとすれば軸を基準に左右の半身を上手に操作していかないとダメなんで、自然と均等な力の使い方を好む身体になりますしね。
ただ、どのスタイルであっても一流選手になればどちらも出来るわけでやることは変わらないですから、0か100かという話ではないのがポイントでしょうかね。
ピッチングで左右対称にバランスよく鍛えるメリット
で、キャッチボールの件なんですが結論からいうとどちらでも構わないという感じです。ハッキリしねーなって感じですがw
左右対称に鍛えていくというのは何も逆手でキャッチボールを行わなくても可能ですからね。ただ、それでもあえて逆手でキャッチボールを行うメリットはあります。筋力的なバランスでは無く“意識的なバランス”を鍛えるためです。
日常生活で普段から酷使している利き腕と、そえるだけの逆手では単純に10年間近い鍛練期のロスがあるわけです。利き手では簡単にできることも逆手だともどかしいということは多々ありますよね?あらゆる運動を支配している脳を鍛えるという意味では逆手で高度なことを行うのはかなり有効ですよ。
指先の感覚もそうですが、グラブ側の肩甲骨や股関節の意識が繊細かつ強くなれば軸で壁を作ってタメを作れたり、ボールに力を伝える時に明らかにスムーズさが異なるというメリットもありますからね。
まとめます。
- 運動の力配分が上手な身体ならアシンメトリーは問題ない
- プレースタイルで異なるが一流はどちらもこなせる
- 左右対称に鍛えるのは筋力ではなく意識である
私もよく左でボールを投げますが、ただ投げるよりもボール中心操で全身を揺すりながら投げると身体の使い方が上手くなるかもしれません。