チームの底上げに必要なセンストレは?
学童野球でチームを手っ取り早く強くするなら打力を上げることでしょう。計算できる投手を3枚育てるために付きっきりで指導するよりも、打撃練習を増やし安定して長打が打てる力を持った選手を育てるほうがチーム練習としても効率が良いはずです。
バッティング技術をしっかり指導できるチーム状態にあるという前提で、打線の迫力を増すために私がお勧めするセンストレは2つあります。
- 軸足股関節に重心を置けるように徹底する
- 体幹主導でのスイングをチーム全体で常識化させる
軸足股関節に重心を置けるように徹底する
まずは下半身の使い方です。軸足の股関節に重心を置く事を徹底してください。繋がる打線を作るためにもタイミング系でのロスはなるべく減らしたいので、早急に手をつけるべき部分かなと思います。
外に膝が逃げるような構え~スイングのバッターは中臀筋付近や股関節周辺の固さが目立つ場合が多いのでストレッチを多めに、また動作を積極的に改善していきます。
軸足さえしっかりしていればストレート一本に絞っていくことも有効になってきますし、なにより下半身が動的に安定してくると打球の質がかなり変わってきますからね。
体幹主導でのスイングをチーム全体で常識化させる
もう一つが小手先でのスイングを徹底排除すること。たとえどんな打撃スタイルを得意としていても・小柄な選手であってもしっかりバットを振り抜けないバッターは、ピッチャーからしたら何の恐怖感もありません。もちろん腕力任せに目一杯振り回すという意味ではありません。
腕はコンパクトに柔らかくしならせ力をバットにロスなく伝達させる役割を担ってもらいます。ではどこで力を生み出すかというと、体幹部ですね。
体幹主導でのスイングを誘導する方法は色々あるのですが、もっともわかりやすいのはストリームバスターでしょう。
やり方の詳細は公式ブログのホームランの打ち方で解説していますのでそちらをご覧ください。
腕で振らないこと。体幹でスイングすることをチーム皆で統一して常に意識するというのはめちゃくちゃ上達が早いのでお勧めです。小手先でのスイングから脱却するコツは、肩甲骨と背骨の間から上半身を回転させるように教えるといいですよ。ソフトボールを使ったロングティーで打ち込みしても面白いかもしれません。ボールを体幹で運ぶという独特の感覚も養えますしね。
正面からトスして、1つ目の軸足と融合させるのも良い練習法です。外のボールに対して腕だけで当てに行こうとしない。ボールに喰らいつく意識を鍛えるのにも効果的でしょう。
これら2つは学童野球で迫力のある打線をつくるのには持って来いだと思います。ぜひお試しください。